土を喰らうとは、旬を喰らうこと


お盆明けから取材と執筆を重ねてきた案件が、ようやく形になってきました。

ひとつは長野県観光機構が発行する『Go NAGANO』タブロイド判フリーペーパーと、もうひとつは信濃毎日新聞の記事広告です。

どちらも映画『土を喰らう十二カ月』の全国公開に合わせて、原案の舞台と映画のロケ地となった長野県のプロモーションを兼ねた仕事でした。
https://tsuchiwokurau12.jp/

私は監督・脚本の中江裕司さんと料理担当の土井善晴さんのインタビューと、長野県内の食の名店を取材しました。中江監督にはまだ夏の頃、フジヤゴホンジンの一室をお借りして話を聞きました。

古民家さがしからはじまったロケ地のこと、畑の開墾からはじまった映画づくりのこと、土井さんへの依頼からはじまった料理や器のこと、などなど。45分という限られた時間ではありましたが、監督のお人柄に助けられ、私にとっては楽しいインタビューでした。

<監督と土井さんへのインタビュー記事はこちらからお読みいただけます>


びっくりしたのは、そのあと。

「監督はこれまでいろいろ取材を受けてきたけど今回のインタビューが一番よかった、とのこと。ついては監督の記事だけでなく、土井さんの記事と信毎の記事広告も書いてほしい」と日活のプロデューサーから指名が入ったのです。

インタビューものは得意なつもりでいましたが、お墨付きをもらえたようで、とてもうれしかった。でも監督もプロデューサーも、まだ原稿読んでないけど、いいのかな(だって書いてないし)。

「つかちゃんなら大丈夫」と、いとぐち代表、美緒ちゃんに背中を押され、書き上げました(まだ1本残ってるけど)。


信濃毎日新聞の記事広告は
・10月21日(金)中江監督
・10月28日(金)横山タカ子さん
・11月5日(土)土井善晴さん
・11月18日(金)武田徹さん
の掲載です。


『Go NAGANO』は
・県内観光施設
・全国の映画館
・全国の関連書籍取扱書店
・東日本管内のSA/PA
・JR東日本管内の新幹線車内
などで配布されるそうです。

発  行|信州キャンペーン実行委員会
制  作|一般社団法人 長野県観光機構
写  真|清水隆史、平松マキ、三田村優、宮崎純一
デザイン|小野寺健介
編集・取材・執筆|山口美緒、塚田結子(編集室いとぐち)


映画『土を喰らう十二カ月』は、11月11日(金)公開。

軽井沢で書かれた水上勉のエッセイを原案に、白馬の廃集落がロケ地となりました。映画づくりは、古民家を改装し、畑を耕し、野菜を育てることからはじまりました。

旬の食材を使って料理をしながら、二十四節気に寄り添い、1年半もの時をかけて撮影されたこの映画には、長野の風土が幾重にも織り込まれています。

(結)