道の駅「花の駅 千曲川」リニューアル
2021年の夏頃から通いに通った、飯山市の道の駅「花の駅 千曲川」。
今日、2022年10月14日のリニューアルオープンに向けて、施設のコンセプトづくりのお仕事をいただいたのがはじまり。
次第にキャッチコピーをつくろう、ロゴも、経営戦略も、さらにはオリジナルグッズやポスター、包装紙も…!とお話は広がり、あっという間の1年半でした。
経営戦略なんて、いとぐちで考えられるのか?と、自分自身に疑いの眼差しを向けていたのですが、関係者のみなさんと毎回、みのりある会議を重ねながら、一緒に考えて来られました。
多分、経営コンサルタントの方がつくるものとは全然違うとは思うけれど、等身大で、現場に、お客様に寄り添うものができあがったのではないかと思っています。
そしてオープンの今日。
セレモニーの最中もたくさんの人が来場し、施設をぐるりと囲むように行列ができて、オープンともなると農産物直売所のレジは長蛇の列。カフェの目の前のテラスも、順番待ちの人がずらり。
松木啓直さんの家具がまた、やさしいのに洗練されていていいのです。カフェのテーブルや椅子、直売所の什器も、松木さんのオリジナル。道の駅でお願いするにはお値段が張るか…と不安でしたが、採用されて本当によかった。経年変化で味わいが出てくるのも楽しみ。古いリヤカーを使った什器もコンセプトが体現されていて、シンボルのひとつとして愛されるだろうなと思いました。
印象的だったのは、スタッフのみなさんの笑顔。とてつもなく忙しそうだけれど、すごくうれしそう。
そんな合間を縫って、「包装紙、ほんとにかわいいです!」「ロゴがかわいいから、缶バッジやステッカーも作っちゃいました!」「ポスター、昨夜印刷に出して朝イチで仕上げてもらって貼りました!」「次は暖簾を…!」などなど、テンション高く声をかけてくれて、一緒に行ったロゴなど担当してくれたデザイナーの滝澤優子さん(OTTO & A)も、わたしも、すこぶるうれしい。
直売所で野菜やオリジナルグッズを購入し、カフェ里わで定番の「里わカレー」を食べながらついつい長居。
ちなみに、みなさんとともに考えて生まれたキャッチコピーはこちら。
「みらいを、たがやす」
「ひらめき、みちる」
こちらも、想像以上にいろいろなところで使ってもらって、本当にうれしい。
ここまで、とくに最近はきっとオープンをどう迎えるかだけを考えて走ってきたと思いますが、これからはもとよりアイデアに満ちた人たち、地域を再発見しながら心に届く楽しいことがこの場所から生まれていくのだろうと思うと、さらにわくわくします。
とにかく楽しくて、まっすぐで、気持ちのいい仕事だったなと振り返りつつ、次は暖簾づくり!まだもう少し、続きます。それも、うれしい。(緒)
◯制作物
ロゴ/キャッチコピー/CI/オリジナル米「里わ米」パッケージ/オリジナルパックごはん「里わごはん」パッケージ/コンセプトポスター/包装紙 ほか
・デザイン:滝澤優子(OTTO & A)
・編集執筆:山口美緒(編集室いとぐち)