早朝の撮影


 
8月のお盆明け、週間天気予報とにらめっこして日にちを検討していた田んぼの撮影へ。朝日が撮れたらいいなと、朝2時30分起床で向かったのは東御市。早い、暗い。あまりにも早くて、寝たのか寝ていないのかわからないくらい。
 
国立天文台によると日の出の時間は5:13。想像を遥かにこえる大きくて赤い太陽が上がってきて、田んぼの稲の朝露がキラキラと輝いてなんて美しいことか。わたしはカメラマンの横でうろうろしているだけでしたが、涼しい空気、音のない田んぼもあいまってデトックスの時間でした。
 
7時をすぎるとスタッフやお手伝いの方が続々と集まってきて、みんなで田んぼへ。東御市八重原は粘土質の土壌のため、稲刈りにむけて水を捌けるために田んぼの周囲に水を流すための水路をつくるのだそう。重労働。
台地にあるので、その水は先祖たちが蓼科山からぐるっと尾根伝いに引いてきた、とっても貴重なもの。だからこそ、下八重原、中八重原、上八重原と、各地区に平等に分配されるようにセギが設けられていて、地区ごとに川幅を区切り、今日はこっち、明日はあっちというように、流す地域を変えていきます。農業に、水田に、水がいかに大切なのか、いかに先人への感謝があるかということを感じた撮影でした。
 
しかし、暮らしのペースが変わると立て直すのに数日がかかる…体力をつけないと。(緒)
 
クライアント|太陽と大地
カメラマン|長岡竜介