朴の葉は、大きい。朴葉巻きは、美しい。
長野県観光機構さんが運営しているGoNAGANOというウェブサイトの編集を一部担当させていただいています。
GoNAGANOというだけに、長野に観光に来ていただくためのサイトですが、このご時世、なかなか本来の目的のPRはできません。そこで、お取り寄せできるもので長野県の風土に根付いたものを紹介していこうと記事づくりをしています。
そのうちのひとつが、木曽の朴葉巻き。朴の葉にあんこを包んだ餅をくるんで枝ごと蒸したもの。電話取材や商品取り寄せのために木曽の老舗和菓子屋の女将さんにお電話してみたら、ステイホームの気配が色濃い今は取り寄せの注文が殺到しつつあるそう。季節ものの朴葉巻き、大丈夫かなと思っていたけれどよかった! 記事にしたら余計大変になって困りますかと問いかけると、そうは言ってもまだまだよ、大丈夫、ありがたいわ!と、女将さん。頼もしいし応援しなくちゃと、改めて思います。例年6月に開催される朴葉祭りも今年は中止。せめてお取り寄せで多くの人が長野の、木曽の初夏を楽しめますように。
今日は、朴葉巻きのほか同様の記事のために、3密を避けながら事務所の窓や玄関を開け放って、終日撮影。写真は朴の葉。木曽から送ってもらおうかと思ったものの、水揚げが心配ということで近隣を大捜索してみつけたもの。北信でもあるんですね。右端の葉に載せてみたのは比較のためのタンポポの綿毛。朴の葉って、大きいなあ。
撮影後にいただいた朴葉巻きは、初夏の香りと味わい。調べるなかで、この香りを「野趣あふれる香り」と表現する文献に多く出会いました。確かに自然を感じるものの、このそこはかとないやや柑橘を思わせる香りはとても上品だと思う。人によるのかな。
それはさておき、なにより朴葉巻きの造形はすばらしく美しい。しかし撮影にてんてこ舞いで、朴葉巻きの全景の写真なし。(緒)