演じるとはなんだ
どうも塚田です。久々にして2回目のブログ更新です。
信濃毎日新聞に毎月第3木曜に折り込まれる「DO!SUL」というタブロイド判フリーペーパーがありまして、昨年末から特集記事と連載の一部を担当しています。月刊ものをやるのは久々ですが、もともと雑誌が好きで編集者になったので、楽しんで企画出しから取材、執筆をしています。
本日、2月20日発行の3月号は「善光寺門前」特集です。
編集室いとぐちは、上松へ引っ越してくる以前は東町のカネマツに事務所をかまえていました。それ以前に美緒ちゃんとともに勤めていた会社は、同じく東町にありました。結婚後しばらく、横沢町に住んだこともありました。子どもがふたりとも高校へ進学したら、また門前界隈に住みたいねと夫婦で話しています。
善光寺門前は、私にとって慣れ親しんだ地であり、いつだって憧憬の地です。
今回の特集でナノグラフィカのたまちゃんに話を聞きました。たまちゃんとは毎月のように顔を合わせているけど、じっくり話をする機会はなく、インタビューをしたのは、たまちゃんが妊婦となり、母となるところを日和で取材させてもらって以来。
たまちゃんは変わらず門前に腰を据えていて、演劇というライフワークも合わせ、彼女にしかできないやり方で暮らしながら活動している。
「演じることは、社会で生きるための知恵だと思う」と、たまちゃんは言う。
誰もが何かしらの役割を演じている。言い換えれば、その役割がその人のすべてではない。
意識的に演じ分けることができれば、居場所がないとか、生きる意味がないとか、場所や役割に縛られ、追い詰められることがなくなるのではないか。人は多様であることを認められるのではないか。そうか、演劇にはそんな力があったのか!とか考えていたら。
「いじめとか、自殺とか、防げるんじゃないかなあ」
と、たまちゃんがポツリ。そのつぶやきに、たまちゃんが教職を経て門前に暮らし、演劇を続けてきたことが全部つながって、胸に迫りグッときた。そんな取材でした。(結)