いずれ菖蒲か、かきつばた
花の形をみると多分、杜若…かきつばただと思うのですが、6月のはじめ頃、前庭に白と紫の花がかわるがわる咲きました。この杜若的なもの、庭のあちこちで葉っぱだけは伸びているのですが、そろそろとなっても花ひらかないままのものが、かなり多くありました。調べると、前年に花摘みをしておくのが大事なのだとか。
裏庭では、去年は花咲く前に刈られてしまっただろう芍薬が、花こそつけないものの、きれいな葉っぱを伸ばしてくれていました。
ほかにも4月、球根系の葉っぱたちがこれでもかと伸びたのに、その多くが花を咲かせることがありませんでした。花屋のつぼみさんに相談すると、しかるべき時期に肥料をあげたほうがいいですねと。栄養不足だったんですね。それでも葉を伸ばし、ここにいますよって知らせてくれる。去年の猛暑で枯れてしまった銀杏の木には、わずかながら葉っぱが芽吹いていて愛おしい。植木屋さんの言う通り、根っこに重点的に水をまいて様子見。
途中からこの庭を預かった身としては、そうやって、植物たちが発するサインをなるべくこぼさず拾うのがまず大事なのかなと。いったいこの庭の正解はなんだろう。正解もわからないのに、梅雨を契機に少しだけ植物を植えました。春先につぼみさんですすめられたクレマチスをここにきて定植したら、花が終わったと思ったのに、またひとつ、つぼみをつけて新芽がぐんぐん。
雑草的植物ファースト(草むしり)な週末ですが、より美しい庭を目指して、梅雨を浴びて伸びゆく木々草々の声にたくさん気づけるように生きたい思う日々です。(緒)