男子の友情
時折お酒をご一緒する日本酒の蔵元さん。みんなで飲もうじゃないか!と、お酒のうんちくなんていいからさ! と、初対面であろうとニコニコと酒席を囲む気さくなお人柄。この日はその蔵元さんの大学時代のご学友が埼玉から来るから飲もうじゃないかというお誘いでした。
60を超えてなお大学時代の話に花を咲かせる風景の美しいこと。ひいては足が悪いうえにほろ酔いの学友の手を引き宿泊先のホテルまで連れそう姿の美しいこと。
お酒のある風景の美しさ、人を思う風景の美しさ。
そのあと、ひとり帰途についたバスでコクリコクリ。バスを降り過ごしたのち見慣れぬ車窓に驚いたのは生まれてはじめての出来事。酒席に美しさと反省は欠かせないのでありました…。ちなみにこの話を友人にしたところ、反省するとは「省くに反する」こと、すなわち日々反省することはすばらしい、と。怠惰な時間が救われる思い。(緒)